旅・・・・電車脱線事故で普通車しかなかった

変わり者の私にも　大事な友達がいます。
こんな私を理解してくれる親友と　６年ぶりくらいに集合することになりました。

「私が広島で彼女が東京なので中間点にしよう」　　私

彼女が見つけてきたのは　聞いたこともない紀伊半島のとある場所。
広島からは４時間強　東京からは４時間半

大阪環状線から近鉄に乗り継ごうとした瞬間

「お客様　どちらまで？」　　　駅員さん
「○○まで」　　私
「申し訳ありません。今朝脱線事故を起こしたんです。」

なんと、今朝脱線・・・・昨日から分かってたら名古屋まで行ってから南下したのに。

そこから電車にのり、バスで山道を行き、今度は普通電車に乗り、クタクタ。
なんで私、通学の学生と同じ普通電車に乗ってんだ？



見える景色は　のどかそのもの。
なんて遅いんだ　普通電車で旅するなんて・・・・

やっと会えた友達は　６年前のまんま　べっぴんさん。
隠れ家をコンセプトとしたホテルは静か。
ひたすら　お風呂　マッサージ　お風呂を繰り返し・・・

じゃんけんで勝ったのでリンパマッサージは私が先に予約することになりました。

終わったその足で、貸切風呂に行くと
さすがに「隠れ家」　ひっそりと離れにあるお風呂は　夜11時ともなると非常に怖く
久しぶりに　髪を洗いながら何度も後ろを見ました。

鏡を見た瞬間　顔が赤い・・・私の顔に赤いものが・・・・
拭うと、、、血、、、、

ひぃ～～～～～～っ

。。。ん？　まてよ。　
さっきのリンパで血行が良くなって手術した鼻から血が出てるだけでした。


思えば、この手術後にリンゴを売りに来た青年も鼻血が出ている私に驚いていたなぁ～～～

チャプン　（湯につかる）　　ふぅ～～～～

海に面して　庭がすぐ前にあるそのお風呂の湯船
静かすぎて　ちょっと怖い　　（←怖がり）

湯船に・・・・・・・・ん？　今度は赤い塊が！！　私じゃないぞ。鼻血は止まった。
ひぃ～～～～～　

目が見えない私は　その赤い５センチほどの塊を意識しながらも
「（お風呂が）気持ちええ～～～」　と、一人で強がり
そんなに温もってもいないのに　お風呂からあがり

髪を乾かそうと思うと庭からこちらを見られているような恐怖を覚え
髪も乾かさずに部屋に走って帰りました。　　さぶっ

「隠れ家」なので　やたらと照明が暗い　
ここでイノシシなどの野獣に会ったら　誰も助けてくれない。　走れっ


翌朝、また二人で海に面したお風呂に行ってみると
私が赤い塊だと思ってたのは　木の葉でした。　（目が悪いので分かりませんでした）

「なんでこの場所選んだんかな？まあ　話するのが目的だったから　どこでも良かったんだけど」　　　友達　自問自答

それにしては辺鄙な場所でしたが（笑）それがかえって笑えました。

一緒に旅する相手が気の合う友達だと　場所はどこでも楽しめるようです。