私は因島(瀬戸内海の小さな島)でフランス料理を基本にした料理教室をしてます。
教室は10時~14時なんですが、
デザートやアミューズブッシュの仕込みがあるので
いつも5時過ぎには起きてます。
教室中には お客様にアミューズブッシュから始まって、
料理2品
デザート
パン
を試食していただきながら 教室が終わっていきます。
「おなか空いたなぁ~~~~」 私。教室が終わって夕方。
「昼ごはんは食べてないの?」 母
「教室中は食べる気しなくって。」 私
「なんでもいいから口にしなさい! ダメよ!」 母
そうは言っても、教室中は
次にあれやって・・・そろそろデザートの準備するか?
これ片付けちゃおう・・・とか
いろいろ段取りがあるから、食べても食べた気がしないので
いつも教室終わってから ゆっくり食べるようにしてるんです。
そこへ、母と私の会話を聞いた父が参加
「ゆかり。 忍者玉を用意しとけ。」 父
「・・・・・・・・・・」 何言い出してんだ。。。。? でも、うすうす分かる気がする。。。。
「昔の忍者はのぅ。
長期にわたる潜伏とか非常事態に備えて いつも小袋に忍者玉を常備しとったんど。
ゴマとか穀物すりつぶしたヤツにハチミツなんか混ぜて団子にしたヤツを食べよったんじゃ。
ご飯食べる暇が無いけぇ言うて食べんかったら仕事にならん。
集中力も欠ける。
お前が力がない顔しとったら お客さんも楽しく無くなる。
プロとして体調管理も手ぇ抜いたらいかん。
忍者玉を作っといて、教室の合間に気がつかれんように パッと食べるんよ!」 父 真剣
やっぱり「忍者玉」って、そういうことか。。。。
ここで あ~やこ~やと反論すると
忍者玉から始まり、世界の常備食まで
果てはコロンブスが長期航海のときに食べていた食糧の話まで飛躍しそうだ。
コロンブスの話なんて 今まで10回以上聞かされてる。
「わかった。 ありがとう。 そうするよ。」 と、素直に返事しといた。
「おっ。さっそく作ったか。」 父
「え?」 私

「あ・・・・・スコーンだけど・・・・そう。 すぐ食べれるし」 私
「そうせんとのっ ^^」 父。 満足そうだ。
ほんとは 教室のお客様へのお土産だった。
忍者玉かぁ・・・・・
父の発想力には いつも驚かされる。