台風4号がまだ来ていない先週末の朝5時
「三段峡行かんかぁ?」 と、久しぶりに仕事が休みの父。
よく晴れているとあって ワクワクしながら家族に呼びかけます。
寝ぼけまなこのまま 母・私・妹は車に乗り込み
元気まんまんな父は景色を楽しみながら高速を飛ばして2時間 (よそ見運転はいけません)
広島県北西部の「三段峡」に到着しました。

「三段峡」は11キロの渓谷が続く その全てを指して「三段峡」といいます。
渓谷沿いの山道を歩いていくと、静かな林に包まれて、鳥の声やすぐ横の渓谷に流れる川の水の音しか聞こえません。
ところどころに 滝が見れるのも「三段峡」が人気の理由で、商店街や電気屋さんなんかのカレンダーの写真によく載っています。
はじめは1キロほど歩いたら引き返そうと思ってたのですが
きっとまだ奥に素晴らしい景色(秘境)がるはずだ! と探検気分が沸いてしまい

途中に見えた「赤滝」(紅藻類のため赤い)も通り過ぎ1時間半ほど歩いたところ
奥から単車で向かってきたオジサン1人に出遭いました。
「すみません。三段峡はあとどのくらいですか?」 私
「三段峡はこの11キロ全部を言うんよ。
よう勘違いしとる人が多くてねぇ、滝の名前かなんかと思っとるようじゃけど、違うんよ。
景色は下のほうが雄大で、上へ登っていくほど水量も減るけぇ見所が減るよ。
足に自信があったらあと5キロほど歩いて 2段の滝 を見たらええ。」
と単車の後ろに鮎つりの道具を乗せたおじさん。
説明上手である。
きっと 我々家族のように思い込みが激しい人々によく質問されるのでしょう。
「これ以上進んでも ええ景色ないんだって」
と、はるか後ろから来ていた家族に叫び、方向転換、帰ります。
事前に調べるのって、大事ですね。
あの釣りオジサンに遭わなかったら、11キロ永遠と歩いていたかもしれません。