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「どうしても焼山寺へ歩いて行きたい!」 と、父が言い出して
昨日、朝3時に家族全員起床して四国・徳島県の焼山寺に遍路に行ってきました。 朝6時半に11番札所・藤井寺に到着し、そこの裏手から山道をず~~~っと歩いて、 焼山寺を目指すわけです。 ![]() ![]() スタート地点には焼山寺までの距離が書いてある目印、 とうとう来てしまいました。 私は大窪寺(88番)に行ったときの女体山を思い出して、ちゃんと目印があるかどうか不安だったのですが、以前このブログに遍路を載せたときにアドバイス頂いた方に 実は前日に質問しておいたので、この道は目印も沢山あるし 1本道というのが分かっていただけでも、ずいぶん安心できました。 見れば、ずっと向こうまで 点々と「遍路道」の目印が木の枝にぶら下げてあります。 とは言え、初めての山道に母は目を白黒させながら 「こんな道がずっと続くん??」 「うん、700mの山を一つ越えて、次の山の中腹に焼山寺はあるけぇ」 と、話しながら昇り坂を進みながら・・・ 気がつくと、父と妹は遠い向こうまで進んでいます。しかも笑い声を森に響かせて。 「どうなっとん? あの2人。 元気じゃねぇ。 飛ばしすぎじゃない?」 と母 「お父さん、昨日の夜まで足が痛い言うて、治療に行っとったのに・・・」 私 ![]() 「あ! 山菜じゃ!」 私 「ほんま! いっぱい生えとるがぁ」 母 「これ、買ったら高いんよねぇ。 あ~あ、入れ物持ってきたら良かった・・・」 「摘んで帰ったら?」 「だめよ、痛んでしまうわ。」 秋に歩き遍路をしたときは、見ることがなかった山菜や若々しい枝を見ていると やっぱり、春の森は秋や冬に感じなかったエネルギーを与えてもらってる気がします。 ![]() 見えなくなっていた2人は、ベンチで笑いながら待っていてくれました。 「お母さん。大丈夫かぁ?」 父。 父は母が大好きなので、いつも母の心配しかしません。 「ええ。 お父さん、凄い歩くん早いがぁ」 と、感心そうに母が言うと 「いやぁ~~~~」 褒められて大変嬉しそうな父。 妹は、さっきからずっと靴の紐を結び直してます。 「ほんまに歩くん早いねぇ、すぐ見えんなるわ。体力ついたね。」 と妹に言うと 「えへへ。笑。。。。あ、キャラメルちょうだい」 母が持ってるキャラメルをずっと欲しかったらしい妹。 「さあ! 行くか!」 父 「うん!」 妹 「「もう???!」」」 母と私 この2人のペースは落ちることなく、とうぶん歩いて突き放されは待ってくれているという繰り返し。 ![]() 母と、ゆっくり昇りながら しんどくて話も弾まない。 それが続くと、たまに平地になって 「うぁ~~~ 緑が綺麗じゃねぇ。」 「森の中じゃけ、ほとんど木陰で涼しいのがちょうどええ」 なんて会話も出来るけど、だいたい無言で ぜぇぜぇ はぁはぁ びっくりしたのは、こんな山道だけど、 何度も地元の方と出会ったことです。 皆さんチェンソーを担いで、 山道を歩きやすいように突き出た枝を 切ってくれているのです。 焼山寺までに、そんな地元の方と 20人ほど出会いました。 「あ、、、あの、、、次の休憩所まで、あとどのくらいですか?」 私 「笑。 大変ですねぇ。 ここから20分くらい歩いたら私がさっき作ってきたベンチがありますよ」 チェンソー担いで、ニコニコ教えてくれた。 「20分。やったぁ。。。」 「ここまで来たら、帰るわけにもいかんからね。」 「はい。 進むしかないです。笑。 ありがとうございました」 そんなこんなで 3時間ほど歩いて、やっと一つ目の山の頂上について ゆっくり 足を痛めないように300メートル降り、 「これから最後の300メートルの昇り(距離は1,8キロほど)じゃね」 ![]() 昇り口には ご丁寧に→こんな目印も立ててあった。 これからが一番苦しい 頑張ろう 「へぇ・・・・・・」 母と私 坂自体の傾斜はたいしたことないのだけど、ここまでに一つ山を越えているからしんどい。 ぜぇぜぇ はぁはぁ ゆっくり ゆっくり昇っていったら、久しぶりに父と妹にあった。 「もう。。走りながら昇るんじゃけ、ついていくん大変よぉ」 と父は妹のスピードについて母に報告 「あれ? でも先に行ったん?」 妹が見当たらない 「いいや。 あっこで寝ようる」 ちょっと上を指して父。 妹が隅っこに座って寝ぼけた顔をしている。 こんなにしんどいのに、眠い余裕があるなんて・・・ 「お腹空いた・・・・」 目を開けて妹 もちろん、またすぐに突き放されて、ふらふらしながら昇っていたら 私の携帯が鳴る音。 「仕事かな?」 とあわてて、リュックを探って携帯を出すと、父だった。 「「お母さんは大丈夫かぁ?」」 歩いてるのを止めて、急いだのに・・・・ 「元気に歩いとるよ・・・」 私。 母を見ながら。 「「いやあ。もし、お母さんがしんどかったら、さっき舗装道路があったけ、ここまでタクシーに来てもらってもええと思って・・・」」 「元気よ。大丈夫よ。お父さん」 母が私の電話に向かって言った 「ほんならええわ。」 安心そうな父の声。満足して切った。 ![]() また、電話。 「縁、電話鳴っとるよ」 母 「どうせ、また お父さんよ」 だから出なかった。 すると、しばらく進んだところで父が待っていた。 「お父さん。さっき電話した?」 母 「うん。 お母さん どんなかなぁ思うて」 父 「もう! いちいち電話せんでよ! 急いでリュック下ろして探さんといけんじゃん!」 私 「わかった」 しゅんとして父。 でも、はっきり言わないと ほんとに何度も掛けてきただろう。 きつい昇りはあまり続かず、最後の500メートルくらいは緩やかな車も通れる山道だった。 ![]() 「着いた・・・・・」 ふらふらしながら、家族揃ってお経を唱える。 納経所で納経してもらいながら、藤井寺までタクシーで帰りたいから、タクシー会社の電話を教えて下さいと言うと、 「大きい駐車場までは遠いから、階段下りて右にいったとこまで道が来てるから、そこの自動販売機前まで来てもらったいいですよ。 よう説明して行き違いがないように。」 と、丁寧に教えてくれた。 焼山寺の納経所の方はとっても親切で感じがいい。 タクシーで一気に 出発地点の藤井寺に戻ること27キロ (1時間くらい)。 「いやぁ~~~ タクシーは、ありがたいですわ」 と、助手席の父。 「車って ほんとに便利ですねぇ」 と 母。 歩いたからこそ、毎日当たり前だったことの ありがたさが分かるいい経験でした。 私以外、全員すっかりタクシーの中で眠ってました。 いい経験だったけど・・・もう この道は歩きたくな(笑)
by paris-cordon
| 2007-04-30 11:39
| 日本旅行
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