by paris-cordon
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「遍路道」に小洒落たカフェはございません。
しかし、87番・長尾寺まで来て初めてカフェと遭遇しました。 珍しく寺内にあるこのカフェで、迷わず注文して頂きたいのが 「名物 豆入おはぎ」 (80円) 産まれてきてから おはぎには何度か出会いましたが、豆入りなんて初めてです。 甘くない豆が含まれている分、餡子にきなこがかかっていても、甘さ控えめ こりゃ うまい。 それに古い長尾寺の眺めは おはぎとよく合います。 88箇所のお寺は1600年代のものが多く、古いものだと鎌倉時代にまでさかのぼります。 「パリで最古の建物」 を見たときは、手入れもされてなく ボッロボロでしたが、 大事に使えば、こんなに持つ木造建築の技術には恐れ入ります。 その後、妹は88番・大窪寺までバスで(一時間くらい乗るのに なんと100円)。 私は、女体山を越えて大窪寺へ。 元気よく出発したものの、前にも後ろにも お遍路さんはいません。 山道はどんどん暗くなります。 もし、ここで殺人現場に出くわしたら・・・・・ いや 遍路道でそんな事するのは 「見つけてください」と言っているようなもの。 そうだ! ここでの敵は、獣だ! 熊に遇ったら? イノシシに遇ったら? 食べたいけど、戦うには手ごわ過ぎます。 鈴だ! 鈴を鳴らし続けよう!! シャン シャン シャン シャン (杖についてる鈴の音) はぁ はぁ はぁ はぁ (立ち止まれずに 息があがっている様子) なんだこりゃ?! もうすぐ頂上を前にして立ちはだかる 崖。 (でも登れる程度です。写真右↑) 「「「「「ばんじゃ~い! ばんじゃ~い! ばんじゃ~い!」」」」」 危険な山道には似つかわしくない 幼児の声 声 声。 はぁはぁ言いながら登りきると、そこは山頂。 「は~い。みんな、お遍路さんを通してあげようね~」 「「「「「は~~い。」」」」」 山頂に登ってきてたのは、小学1年生の団体と先生。 「こんにちは」 (汗 ダクダク) 「「「「「「こんにちわ~~~」」」」」」 (子供は元気) 「猿に遇いませんでしたか?」 と先生。 「え?!! いるんですか?」 「ええ。 笑」 「やっぱり!! 獣の気を感じて、鈴を鳴らし続けてました! サンタばりにシャン シャン シャン シャン!! 遇いませんでした。 猿も怖いですが、熊に遇ったら勝てませんから、必死でした!」 「熊なんておりませんよぉ~~ わっはっは。爆笑」 「いないんですか。。。。。」 子供達にバイバイして、熊のいない山道を今度は下り 大窪寺に向います。 寺まであと 5分というときに地元のお兄さんに遇いました。 「一人で歩いて 女体山越えたの?!」 「ええ。 笑。 でも熊もいないし、山頂には遠足の子供達とも出会いました。」 そう。。。たいした事じゃなかった。 妄想が先ばしったから怖かっただけ。 「ああ。 笑。 熊はいないよ! ドライブウェイから山頂まではすぐだからね。」 「何されてるんですか?」 「近所に住んでるから、清掃かねて、毎日寺側から山頂まで登ってるんだよ。」 「毎日ですか?!!」 「ああ。 でもこの道を選ぶ遍路さんは、毎日10人程度やで。 そのうち女性は100人に一人やから。 根性あるわ。」 「そうですか?・・・・そうかなぁ?? 笑」 ↑ やっと ここにきて褒めてくれる人に出会いました。 元気回復です。 走るように山を下り、大窪寺に到着。 「ここだけは、88寺のうち唯一寺を見下ろしながら到着する所やねん」 私の後ろに付いてきてくれた さっきのお兄さん。 「唯一」 とか 「限定」。 いい響きです。 参拝した後は、ここでも「うどん」 名物である「結願うどん(味噌煮込み)」を食べるには 運動しすぎで暑いので、 「おろしうどん(450円)」 毎回 同じようなメニューばかり選んでしまいます。 今回も 私の長~い「大冒険」に最後までお付き合い下さり、感謝します。 copyright © hataji 2006. All rights reserved
by paris-cordon
| 2006-11-10 13:04
| 日本旅行
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