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私がスタージュ中の3つ星レストラン・ギー・サヴォアで配属してるポワソン(魚の部署)には尊敬するダヴィッドがいます。
ダヴィッドはアントワーが処理した魚からフュメを作る仕事をするので、魚を下ろしているところは見たことがありませんでした。 ところが今日、3種類のフュメを濾してすぐに使えるように小分けしているとダヴィッドがやってきました。 「ユカリ。このフュメなんだか分かる?」 「rouget とturbot とturbot tin」 「凄いじゃないか!!もうここのフュメの事よく分かってるね!」 「エヘヘ 」 褒められて満足。 満足そうな私を見て笑いながらダヴィッドが 「もうサケをおろしてるとこアントワーに見せてもらった?」 「ううん。まだ。」 (ジホールのせいです) 「じゃあ今から見せてあげよう」 「ほんと!!わ~~い」 ![]() 70センチほどの鮭を2匹取り出して裁き始めるダヴィッド 「いい?まずここから切っていくんだよ。ね?ここに骨があるだろ? ・・・・」 3枚におろして、皮をはいで、フィレになった身をさらに美しく、臭みの原因を除くための切り方をしていきます。 時に手を止めて鮭の骨の構造と包丁の角度を説明してくれながら進める作業。 目からウロコのような分かり易い説明つきのダヴィッドのミニレッスン。 「ね?! 簡単だろ?」 と、綺麗に綺麗にフィレを仕上げてダヴィッド 「簡単じゃないよ~~笑 でもどうしたら綺麗に出来るかわかった!!ありがとう!!」 本当に自分でも簡単に出来そうなほど分かり易い説明でした。 「ごめんね。急いで厨房に上がらないといけないから鮭のアラは捨てておいてくれる?」 「うん!もちろん!! ありがとうダヴィッド、教えてくれて。」 「こちらこそ ありがとう」 と、去っていったダヴィッド。 本当はアントワーがしてくれるからダヴィッドは鮭をおろす必要はなかったのですが、私に見せてくれるためにおろしてくれたのです。 そのアラを片付けようとしてたらまた戻ってきて 「ユカリ。この頭。」 「え?!捨てちゃいけないの?!」 「違う。笑 いいんだよ。捨てて。笑 もし、家でユカリが鮭を使うときはこの頭もホーパス(ギー・サヴォアの魚の料理)のように使ってごらん。 少しクリームを入れてね。ホーパスの作り方は分かるよね?」 「うん!!わ~~~ 美味しそう!!!!」 「美味しいよ!とっても 笑」 それだけ言ってまた急いで厨房に戻っていったダヴィッド。 わざわざそれを教えるために戻って来てくれたのです。 なんてかっこいい。ダヴィッド。 そんなダヴィッド先生が作ってくれた「まかない」はいつも美味しいのです。 ![]() 写真はアリコ・ブロン(白いんげん)とハスカスの焼き魚。 「ダヴィッド!!!」 「ん?!」 横にいるのに大きな声で突然話かけた私にびっくりのダヴィッド。 「美味しいよ!!この魚!!!ん~~~~」 ニコニコ もぐもぐ 「笑・・・・・・ユカリは魚が好きなんだね。」 「うん。美味しく料理された魚だけ大好き。」 もぐもぐ 「ああ。笑 ありがとう。 これはハスカスって言う魚だよ。」 「ふ~~ん・・・・」 そうか・・・これが・・・・ 「それから火に3種類のフュメがかかってるだろ?」 「うん」 「こうやってお昼はお昼、夕は夕で毎回少しずつ作るんだよ。街のレストランでは1週間分まとめて作るんだけど、ここはこうして作るんだよ。凄い手間だけど、美味しいものを作るための大事な事なんだよ。」 「そっかぁ・・・」 昼ごはんを厨房で食べながらも、目に入ったものを私にわかり易く説明してくれます。 順番でシェフ・ド・パーチ(部署の主任)が作っていく「まかない」なので、ダヴィッドに「大きいプラック・ガストロノミックをもってきて。シル・トゥ・プレ」 と言われると今日はダヴィッドが「まかない」の当番なんだと分かって昼ごはんが楽しみです。 ダヴィッドのお魚。 皆さんにも食べて頂きたいです。 スーシェフも 「ダヴィッド!素晴しい火の通し方だ」 と良く絶賛してるのを聞きます。 copyright © hataji 2006. All rights reserved
by paris-cordon
| 2006-07-24 09:55
| ギー・サヴォアでスタージュ
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